更年期のカラダの痛みにオススメのハーブ
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、更年期にみられるカラダの痛みにオススメしたいハーブのおはなしです。
更年期のあちこちの痛みはなぜ?

更年期症状には、のぼせやほてり、発汗、憂うつ感やイライラ感、めまいをはじめ、骨粗しょう症や皮膚の乾燥、しびれなど非常に多くのものがあります。
また、肩こりや腰痛、背中の痛みも数ある更年期症状のうちの一つです。痛みは、睡眠障害など不眠に繋がる原因にもなりやっかいですよね。
関節はエストロゲンに守られていると言われていますが、更年期を迎えると『卵胞ホルモン(エストロゲン)』の減少によって自律神経の機能が乱れ、血液循環がスムーズに行われなくなります。
そのため、肩や背中、腰の筋力が低下し、腕や頭、全身を支えられなくなります。
このような悪循環が続き、肩こりや腰痛、背中の痛みが起こるのです。ホルモン補充療法を選択されるかたもいますが、まずは食事や運動を始めライフスタイルを見直してみることをお薦めします。
また、ホルモンバランスを整えるためには、しっかりカラダを休める必要があります。栄養や運動、そして休養がキーワードとなります。
休養には自律神経を整えるハーブ

質の良い「休養」の部分で一番関わってくるのが「自律神経系」です。
自律神経が乱れると体や心に様々な不調が現れますが、乱れた自律神経は、セルフケアで整えることが可能です。
自律神経を整えるものとして、レモングラスやペパーミント、ヒハツやナツメなど、交感神経を活性化するようなスパイスやハーブ(生薬)も多く紹介されていますが、今回は副交感神経にスイッチを入れてくれる手軽なハーブティーをご紹介します。
リンデンティーで更年期障害の憂鬱を解消

リンデンは最近ではショップにも並ぶようになりました。また、東京や福岡でも公園や街路樹としてみかけます。
リンデンはセイヨウボダイジュと呼ばれ、ハーブティーにすると上品で甘い香りがします。高ぶった気持ちを鎮め、体を温めて緊張でこわばった心や体をほぐす作用があるといわれているので、ヨーロッパでは「鎮めるハーブ」として愛用されています。
リンデンは寝る前に飲むと、ストレスや不安を抑えてくれ安眠に導いてくれるハーブです。
素敵なハーバルライフを。