ハーブが疫病に使われていた!ハーブの抗菌・抗ウィルス作用について
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、ハーブでできる免疫ケアのおはなしです。
遥か昔から「薬草」として活用されたハーブ
コロナのニュースが比較的落ち着いて来た現在、今度はインフルエンザとのワクチンの混合接種の話題もちらほら。
やはり変わらず「免疫」を意識する季節となりそうです。
以前の「ハーブの庭」にも書かせて頂きましたが、ハーブは文明が始まった遥か昔から、薬草として使われてきました。
抗生物質がなかった時代は、ペストなどの疫病に抗菌や抗ウィルス作用のあるハーブやスパイスたちが大活躍しました。
「免疫」機能の7割は腸に集中!
免疫とは、体内に入ってきた異物を敵とみなして攻撃する仕組みの事で、免疫細胞たちがその役割を担っています。通常、ウィルスや病原菌などは口や鼻から体内へと侵入するため、腸までの消化器官は常に感染の脅威にさらされています。その脅威からカラダを守るために、腸には免疫細胞の約70%が集まっているんです。
腸内細菌の力を高めるハーブたち
腸内環境といえば、乳酸菌のような菌類を思い浮かべます。いわゆるプロバイオティクスと呼ばれるものです。
この腸内細菌を整える、エサとなるような栄養分(プレバイオティクス)に、食物繊維などの多糖類または粘液質があり、ハーブはもちろん、キノコ類や野菜、果物に多く含まれています。
腸内細菌に働きかけるハーブとして、カモミール、ハイビスカスやリンデン、エルダーフラワーなどがあります。これらのハーブにはたっぷり多糖類を含有、またフラボノイドも多く含むので、血流をアップしカラダを温めて粘膜も守る、お薦めのハーブたちです。
また、ビタミンCの爆弾と呼ばれるローズヒップにもペクチンが多く含まれるので一石二鳥以上の嬉しい効果が期待できるかも。
「ノンカフェハーブ&スパイスチャイ」で免疫アップ!
スパイスは血流促進や抗ウィルス作用も期待できます。カラダを温めて免疫力を高めてくれるチャイはこれからの季節にぴったりの飲み物です。
スパイスと紅茶そしてミルクを使って作るレシピが一般的ですが、カフェインが気になる方は、紅茶の代わりにルイボスをお薦めします。
リラックスしながら、血流促進しましょう!
「ノンカフェハーブ&スパイスチャイ」の材料と作り方
【材料】(1杯分)
・ルイボス 小さじ2
・スパイス類(シナモン、カルダモン、クローブ、ブラックペッパー、ジンジャーなどお好みのものを適宜)
・水100㏄
・牛乳または豆乳100㏄
・他に鍋、カップ、茶こしなど
【作り方】
① 水にある程度細砕したスパイス類をいれて沸騰させ弱火で10分程煮込む。
② ①の鍋の火を一旦止めて、ルイボスを投入。再び火をつけ弱火で3分程煮込む。③ 完成したら、茶こしなどで濾してカップに注ぐ。
※お好みでハチミツを加えても。温かいうちにお飲みください。
素敵なハーバルライフを。