生理前(PMS:月経前症候群)の重だるさ・むくみケアに役立つハーブ
ハーブのある暮らしで、毎日に彩りを。
ハーバリスト 岩橋たか子先生が綴るコラム「ハーブの庭」。
季節のハーブのおはなしやアレンジレシピなどをご紹介。
今回は、生理前(PMS)の重だるさ・むくみケアにオススメのハーブのおはなしです。
生理前に感じる「だるさ」の原因
女性はその一生を女性ホルモンとともに過ごすといわれています。
生理前は、妊娠の準備をするための女性ホルモン「エストロゲン」と、妊娠を持続させるための女性ホルモン「プロゲステロン」が入れ替わるタイミングです。
そのため、生理前はホルモンバランスが崩れて、様々な体調の変化が現れます。それが代謝や自律神経に影響して、疲労感や眠気を感じやすくなります。
特に、水分代謝に影響が出ると、むくみや重だるさを感じることがあります。
そこで今回は、少しでも生理前のだるさを軽くして、健やかに過ごせるようなお薦めのハーブをご紹介したいと思います。
生理前の重だるさ・むくみ解消になるハーブ
ハトムギ
ハヨクイニンが有名ですが、ハトムギはカリウムなどの利尿作用で、カラダの余分な水分を排出する働きをもつ日本のハーブです。ハトムギ茶として、最近はスーパーでもよく見かけますね。
ネトル
ネトルは、ミネラル補給とむくみ改善が期待できるハーブ。ドイツでは春季療法でも用いられ、デトックスのハーブとして日常的に使われています。
和風の味わいで日本茶とブレンドしても美味しく飲めるハーブです。
総合的なPMS対策になるハーブ
チェストベリー(セイヨウニンジンボク)

チェストベリーは、女性ホルモンのバランスを整える代表的ハーブ。日本でも公園や個人宅の庭などでよく見かける身近な花です。使用部位は花のあとの果実(種子)を使います
ハーブティーよりPMS対応のサプリメントとして販売されています。痛み止めといった市販薬だとカラダに負担をかけてしまうので、ハーブのサプリメントを上手に使ってみるのもいいかも知れません。
ラズベリーリーフ

ラズベリーリーフは、女性ホルモンと子宮周りの筋肉の調整に役立つ安産のお茶とも言われ、出産前後にプレゼントとして送られるハーブでもあります。個人的には、とても飲みやすく美味しいハーブティーです。
ラズベリーリーフの実でもあるラズベリーは、フランボワーズのジャムとしてスイーツなどで使われることから、ご存じの方も多いと思います。
ハーブとしてはリーフ(葉)を使用します。
ハーブ以外のセルフケアも心がけましょう
カラダを温めるためにハーブティーは最適ですが、ウォーキングやヨガなどの軽めの運動や睡眠もしっかり取るように心がけることも大事です。
また鉄分やマグネシウムが多く含まれる野菜を多く摂ったり、逆にカラダを冷やすような糖、カフェインを控えることも大事なポイントになります。
ストレス自体が自律神経のバランスを崩す原因になるので、カラダが辛いときは、無理せずゆっくりとリラックスして過ごすようにするといいですね。
むくみ解消!元気になるブレンドティー
今回、ハーブの活用法でご紹介する「ローズマリーとハイビスカスのブレンドティー」は、気力が落ちて元気が欲しい時や利尿作用でむくみに役立つなど、色と香りと味覚から元気にしてくれるブレンドとなります。
シングルだと目がさめるような酸味のハイビスカスですが、ローズマリーを少しだけいれることで、酸味が和らぎ不思議と落ち着いた美味しさになります。お好みでハチミツなどを加えてお飲みください。
ローズマリーとハイビスカスのブレンドティーを作ってみましょう

用意するもの
・ローズマリー(フレッシュでもドライでも) ひとつまみ
※高血圧症の方は禁忌となりますの でご注意ください。
・ハイビスカス(フレッシュでもドライでも) ひとつまみ
・熱湯 300㏄ ※多めに用意します
・ハチミツ、オリゴシロップ、きび糖など お好みで
作り方
①ローズマリーとハイビスカスを少量ずつポットなどにいれる
②熱湯を注いで、蓋をして3分蒸らす
③軽くまぜてカップに注ぐ ※甘味などで味を調えてください。
素敵なハーバルライフを














