ドライマウス対策になるアロマ-フランキンセンス
アロマの香りで、ひとときの癒しを。
アロマセラピスト 園田真紀先生が綴るコラム「アロマで深呼吸」。
不調やお悩み・暮らしに寄り添ったオススメのアロマをご紹介しています。
今回は、ドライマウス対策に嬉しいアロマ「フランキンセンス」のおはなしです。
お肌だけではない「乾燥」
お肌の乾燥は女性として最も気になるところ。春や秋などの季節の変わり目や寒い季節は特に、「乾燥」を感じやすくなりますね。
他にも、目や口・喉などの粘膜の多い部分も「乾燥」を感じやすいところです。冬場は風邪予防も兼ねて、喉のケアを意識したいですね。
そんな喉の入り口である口。「唾が飲み込みにくい」、「朝起きた時、口がカラカラになっている」、「食べ物が喉を通りにくい」、「喉がイガイガして、咳払いしたくなる」といったことを、日常的に感じたことはありませんか?これは「口腔内の乾燥」つまりドライマウスです。
特に更年期にさしかかると乾燥を感じやすくなる口。そんな更年期のドライマウスについて、アロマの視点からのケアを見ていきましょう。
更年期とドライマウスの関係

更年期になると、年齢による唾液の分泌量の減少に加えて、粘膜や肌の潤いを保つ女性ホルモンのエストロゲンの減少により、ドライマウスが加速する傾向にあります。
また、更年期の自律神経が乱れによって、交感神経が優位な時間が続くと、唾液の分泌が抑えられる方に働いてしまいます。緊張すると口がカラカラになるという経験、ありませんか?これは、緊張によって副交感神経が優位になっているからです。
他にも、夜間に口呼吸になっていると、翌朝の口腔内の乾燥を引き起こしてしまいますし、良質な睡眠がとれず、睡眠不足になることも。
ホルモンバランスを整えるケアをしたり、リラックスできる副交感神経への切り替えを上手に行うこと、またハーブティーなどのノンカフェインの水分を適宜取っていくことが、更年期のドライマウスのケアに繋がりそうですね。
ドライマウスを悪化させない為に、アロマでできること
更年期のドライマウスには、女性ホルモンのエストロゲンの減少、ストレス、自律神経の乱れ、睡眠不足などが複合的に関係しています。
エストロゲンの減少については、以前お伝えしたクラリセージやサイプレスなどの精油を入浴時に使ってみることもお勧めです。また、ストレスで自律神経が乱れてしまう時には、副交感神経へと優しく導いてくれるラベンダーやベルガモットなどを使うと、睡眠の質をあげてくれることにつながります。
このように精油を上手に暮らしに取り入れていると、様々な身体の不具合を客観的に助けてくれ、相乗効果を発揮してくれます。そしてもう一つ、ドライマウスのケアにも更年期ケアにも良い精油をご紹介します。
更年期世代の頼れる精油-フランキンセンス

フランキンセンスは、「乳香」とか「オリバナム」とも呼ばれ、乾燥する地域に生息する古代から宗教儀式や薫香に使われた、神聖な香りです。
精油が取れるのはフランキンセンスの木の樹液から。傷ついた表面を修復したり、内側からの乾燥を防いだりする為に作られています。
この香りは爽やかさと温かさをあわせもち、更年期世代の方にもお勧めで、私の好きな香りでもあります。樹液のもつ、乾燥から守る力、そして歴史的にも祈りの場面で使われていたように、不安や緊張から落ち着きを取り戻してくれ呼吸を整えてくれる香りでもあります。
フランキンセンスは、シワやたるみ予防として肌ケアにも使われることが多いので、是非、一度は試してほしい精油の一つです。
フランキンセンスのネックマッサージ-簡単に色んな効果

用意するもの
●フランキンセンス精油 1滴
●ホホバオイル 10ml
使い方-お風呂上がりがオススメ
1.ホホバオイルに精油を入れてよく混ぜます。
2.両手に取ってオイルを少し温めてからゆっくりと優しく、耳の下から鎖骨のあたりまで上から下に向けてマッサージします。
【PONT】耳の下には唾液を分泌させる耳下腺、顎のあたりには顎下腺がありますので優しく刺激してあげましょう。(熱があるときや腫れている時には触らないようにしましょう)
フランキンセンスを使うことによって、首のシワやたるみの予防にもなって一石二鳥です。また、ゆっくりとした呼吸を意識することで、自律神経も整います。長い時間を取らなくても大丈夫。 毎日のケアとして3分程度続けてみましょう。