婦人科健診・乳がん検診を、 “自分をいたわる時間”に。 「あれ?」と思ったら、その小さなサインを大切にしてほしい。
【私の経験から女性の皆さんへお伝えしたいこと】
私たち女性は、仕事や家事、家族のことなど、毎日いくつもの役割を抱えながら、一生懸命に過ごしていますね。
気づけば、自分の体のことはいつもいちばん後回し。
「まだ大丈夫」「そのうち行こう」と思いながら、健康診断や婦人科検診を先送りにしてしまうこと、ありませんか?
でも、体はちゃんとサインを出してくれています。
「なんとなく疲れやすい」「いつもより肌の調子が悪い」「少し胸が張っている気がする」――
その“なんとなく”こそ、体からの大切なメッセージかもしれません。
今回のこの文章は、仕事や家事、育児に追われながら、つい自分の体のことを後回しにしてしまう――
そんなすべての女性にお届けしたいメッセージです。
「今は大丈夫」と思っている方にこそ、読んでほしいと思っています。

女性ホルモンバランスプランナー®の石井理夏(あやか)
忙しさの中で、体のサインを見逃していました
実は私自身、2025年5月に、乳がんが見つかりました。
もともと若い頃からしこりができやすい体質で、両胸とも「乳腺石灰化」と診断されたことがありました。5年前には定期検診の再検査で針生検※を受け、幸い良性と判断されたこともあります。
(※針生検とは、しこりなどの病変部に針を刺し、細胞の塊(組織片)を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査です。)
ふだん、会社の健康診断で乳がん検診を受けても、しこりがあるため再検査の案内が来ることが分かっていました。それもあって、つい“自分のタイミングで行けばいい”と考えてしまい、気になりながらも受診を先送りにしていたのです。
1年ほど前から左胸の内側に新たなしこりができたなと思っていましたが、「またいつものことだろう」と慣れっこになってしまい、検査に行かずに過ごしていました。
少ししてから「これまでのしこりと違う痛みだな」と感じてはいたものの、忙しさにかまけて、そのまま放置してしまっていたのです。
そんな中、痛みの違和感にようやく重い腰をあげて、自分で乳腺クリニックを受診しました。
そこで、はじめて「癌」と診断されました。
幸いにも早期発見だったため、手術を受け、今はこうして元気に日常を過ごせています。
でも、もしあのとき「もう少し様子を見よう」と思って、受診しないまま過ごしていたとしたら――
結果は違っていたかもしれません。
治療の間、たくさんのことを考えました。
健康でいられることがどれほど尊いか。
痛みのない朝、仕事ができる日常がどれほどありがたいか。
そして、何よりも「もっと自分を大切にすればよかった」と感じました。
だからこそ今、心からお伝えしたいのです。
「どうか、私と同じ思いをしてほしくない」と。
そして、今まさに病気と向き合っておられる方、また、ご家族を支えておられる方へ。
どうかその日々に、少しでも穏やかな時間が訪れますように。
癌は、こっそり潜んでいます
乳がんも、子宮や卵巣などの婦人科系の病気も、初期のうちはほとんど自覚症状がありません。
痛くもなく、見た目も変わらない。
だからこそ、気づかないうちに静かに進んでしまうことがあります。
でも、早く見つかれば、治療はずっと軽く、心の負担も、体の負担も少なく済むのです。一度の検診が、これからの自分を守ってくれます。
不安よりも、安心を選んでほしい。
検診は、あなたの体を思いやる、やさしい時間です。
“いつもと違うな”を見逃さないで
●疲れが取れにくい
●生理のリズムが乱れた
●胸やお腹の張り、違和感が続く
●肌荒れや吹き出物が長引く
こうした小さな変化も、体からのメッセージかもしれません。
「こんなことで病院に行っていいのかな?」と思わずに、気になったときは、どうか早めに受診してくださいね。
多くの会社では、定期健診で受けられるのは「一般健診」のみです。
会社員の方も、国民健康保険の方も、ぜひお住まいの自治体で行われる婦人科検診を活用してください。それを、 “自分を守る小さな習慣” として大切にしてほしいと思います。
また、目安としては、
40歳を過ぎたら2年に1回の乳がん検診を、
20歳を過ぎたら2年に1回の子宮頸がん検診を
受けることが推奨されています。
COCOROでも、スタッフが健診を大切にできるような職場づくりを心がけています。
一人ひとりが自分の体を大切にすることが、誰かを思いやる優しさの連鎖につながる――
私はそう信じています。
なかなか行く機会がない方は、会社の健康診断と同じタイミングで、自己負担になってもぜひ婦人科系の検診も受けてください。
それが、私の心からの願いです。
あなたを大切にしてほしい
婦人科検診や乳がん検診は、少し勇気がいるかもしれません。
正直に言うと、私もとても苦手です。
けれど、その時間は「自分を大切にしている」証だと思って、どうか受けていただきたいのです。
私たちは、家族のため、仕事のため、誰かのために頑張りすぎてしまうことがあります。
でも、あなたが健康でいてこそ、周りの人を笑顔にできるのだと思います。
私は、経験しました。
痛みは、笑顔を奪ってしまう。
心の余裕さえも、奪ってしまう。
だからこそ、どうか、自分をいたわってください。
自分の体を大切にすることは、決してわがままではありません。
それは、愛する人たちを守る、やさしさでもあると思うのです。
COCOROからの願い
COCOROは、これまでも女性の心と体に寄り添いながら、「年齢を重ねても、自分らしく輝く毎日」を応援してきました。
美容や健康は、見た目だけでなく、 “内側から整えること”が本当の美しさにつながる――
私たちはそう信じています。
そしてその中で、あらためて感じたのは、
検診や、日々の小さな体調の変化に気づいてあげることも、
自分を大切にする大切な一歩だということです。
どうか、ご自身の体の声に、やさしく耳を傾けてください。
「あれ? 大丈夫かな?」と思ったその瞬間が、行動のタイミングです。あなたの笑顔が、私たちの原動力です。
これからも、穏やかでやさしい日々が続きますように。
心より、あなたの健やかな毎日を願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
私の乳がんの体験を「note」に綴っています。
よろしければこちらもご覧ください。
COCORO代表石井の乳がん体験「note」














