ふとしたときに尿漏れ…これって更年期のせいですか?
45歳あたりから、ふと立ち上がったときや、お腹から笑ったときに尿漏れがあります。
最近は結構頻繁に起こるので困っています。
年齢を重ねていくにつれて、尿漏れで悩む女性は多いようです。
自分の意志に反して尿が漏れてしまうことを「尿漏れ」「尿失禁」と言います。
日本女性の20代以上の2人に1人は尿漏れを経験したことがあるとの調査結果(※)が出ており、尿漏れは女性にとってとても身近な悩みであることがわかります。
更年期と関係があるのでしょうか。
はい。女性の尿漏れには、2種類あると言われています。
切迫性尿失禁
急に強い尿意が起こり、トイレにたどり着くこと前に漏れてしまうことがある。尿の回数が増えたり、トイレに行きたいと考えるだけで尿が漏れる。
腹圧性尿失禁
お腹に力がかかった時に膀胱が圧迫され、尿道が閉じられず尿が漏れる。重い物を持ち上げたり、くしゃみをしたとき、笑ったときなどに起こりやすい。
更年期世代に多い尿漏れは腹圧性尿失禁です。なぜ腹圧性尿失禁が起こるのかをお話ししますね。
腹圧性尿失禁とは
腹圧性尿失禁は、骨盤内にある膀胱や子宮などを支える骨盤底筋群という筋肉が弱くなることで起こります。骨盤底筋群は年齢を重ねるとともに弱くなっていきます。
さらに更年期になると肥満や閉経などの女性ホルモンの分泌が低下することによって、さらに弱くなっていきます。そのため、お腹に力が入ったときに膀胱が圧迫されて尿漏れを起こしてしまうのです。
改善する方法は
腹圧性尿失禁は、弱った骨盤底筋の筋肉を鍛える体操を行うことで改善が期待できます。
尿道や肛門、膣周囲の筋肉を緩めたり、締めたりを意識しましょう。
基本動作
①全身の力を抜いて、肛門と膣を10秒間締めます。お腹や足、腰に力が入らないように注意。
②肛門と膣の力を抜いて数10秒リラックスします。
①と②を10回繰り返します。
椅子に座ったまま、テーブルにもたれて、仰向けになって…など日常生活のいろいろな場面で簡単に出来る体操なので、意識してやってみてくださいね。
3カ月続けて、変化を感じない場合は泌尿器科や婦人科に相談してください。
治療の場合は、ホルモン補充療法(HRT)や漢方療法が用いられます。
今日からできるセルフケア
どこで起こるかわからない、予測不可の尿漏れ。事前に対策をしておけば少しは安心ですよね。ご自身でできる対策をお伝えしますね。
尿漏れパッドを使う
今は色々な種類の尿漏れパッドが販売されています。漏れてしまっても匂いを閉じ込めてくれるので安心ですね。
▼ここはぴでも尿漏れパッドを販売しています。
「あっ!」という軽い尿漏れおすすめ。
消臭性 ・吸湿性・吸水性・抗菌性・保湿性・温熱効果・制電性にとても優れた「TAKEFU®(竹布)※」を肌面にあしらい、しっとりなめらか、快適な使い心地です。(※TAKEFU® 竹原料で作られた繊維です。)万病のもとである「冷え」が気になる方にもおすすめです。
外出時は着替えを持ってお出かけ
万が一失禁した時に備えて、外出時は下着などの着替えを持って出かけると安心ですね。
骨盤底筋を鍛える体操を毎日続ける
先にお伝えした骨盤底筋を鍛える体操を、毎日続けましょう。何度かに分けて行っても構いません。毎日継続することで変わっていきますよ。
体操をしたり、尿漏れパッドを使ったり、自分自身で改善できる部分がありそうですね。骨盤底筋を鍛える運動をコツコツ頑張ってみますね!
私も20代の頃、仕事のストレスから切迫性尿失禁になった時期がありました。
いつもトイレのことを考えてしまい、外出するのも不安にで億劫になるほどでした。
誰にも相談できなかったのですが、今考えると早めに泌尿器科に行けばよかったと思います。
普段からデリケートゾーンを温めることをおすすめします。
布ナプキンは生理中や尿漏れが気になるとき以外でもつけておくと、デリケートゾーンを温めることで膣や子宮が温まり、冷え性や便秘の改善、生理・尿トラブルの解消、更年期障害の改善などさまざまな効果があります。
ぜひ試してみてくださいね。
参考文献:更年期障害これで安心 最新版 監修/堀口雅子(産婦人科医・女子成人病クリニック副院長)