「乾燥による小じわ」・「乾燥小じわ」をご存じでしょうか?
「パラベン不使用」・「パラベンフリー」という言葉を目にしたことや、耳にしたことはあるでしょうか。
パラベン(パラペン)が入っていないことを謳った製品を目にする機会が増えてきましたが、実際、パラベンが本当に悪いものなのか、どんな危険性があるかについて詳しく知っているという方は少ないかもしれません。
今回はパラベンの役割や性質、メリットとデメリットについて詳しく解説をしていきます。最後に、お肌に優しい成分のオールインワン化粧美容乳液もご紹介しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
※この記事では「パラペン」を「パラベン」と表記しています。
パラベンとは?どんな成分かを分かりやすく解説!
パラベンは化粧品などに配合される防腐剤成分です。
防腐剤というのは、製品が腐らないように微生物の増殖を抑制する成分のこと。
なんとなく身体に悪そうだな…というイメージもありますが、パラベンは100年以上使用されている安全性の高い成分です。
しかし最近では、アレルギーに対する懸念や自然派化粧品への注目の高まりから、パラベン不使用の製品が人気を集めるようになってきました。
パラベンにも副作用としてアレルギー反応の可能性がありますが、その可能性は1,000人中約3人程度(0.3%)と言われています。
パラベンのメリットとデメリットを正しく理解し、ご自身の肌に合った製品選びをすることが大切です。
防腐剤とは?アレルギーなどの危険性は?腐らないメカニズムを解説
パラベンは安全性の高い防腐剤ですが、そもそも防腐剤はどのようなメカニズムで微生物の増殖を抑制しているのでしょうか。
主に化粧品における防腐剤のメカニズムは、外から侵入してくる菌に対しての増殖の抑制です。
さらに詳細に説明すると、防腐剤が微生物細胞の細胞壁と接触した際、主にタンパク質成分と相互作用することで、微生物細胞の保護構造を破壊し、細胞の増殖を阻害します。殺菌剤のように菌を直接殺すのではなく、「菌が増えるのを止める」イメージです。
このメカニズムによって、製品の変質を防止し、製品の寿命を長くすることができます。
防腐剤にはさまざまな種類がありますが、化粧品の成分として配合できる成分は厚生労働省によって定められており、許可されている成分のリストを「ポジティブリスト」と呼びます。
このポジティブリストに掲載されている成分であれば化粧品に配合することができますが、配合できる量には限りがあります。ルールは薬機法(薬事法)に基づいて定められており、たとえ輸入化粧品であっても日本のルールに従わなくてはなりません。
参考:化粧品基準(厚生労働省)
日本の基準は安全?海外製品は大丈夫?
安全性の基準であるポジティブリストですが、日本のポジティブリストが厳しいかというと、確かに安全面では厳しく定められているとはいえ、海外で禁止されている成分が日本で許可されている場合もあり、一概にどの成分に対しても厳しいというわけではありません。
またその逆で、日本で禁止されている成分が海外で許可されている場合もあり、成分に対する考え方はその国の治験結果や考え方による面があります。
日本国内で販売されている海外製品については、正規の輸入ルートを辿っている製品であればよほどのことがない限り日本の基準に沿っていますが、個人輸入などで直接海外から持ち帰った製品の場合はこの限りではありません。ご自身の肌に触れたことがない成分が入っている場合もありますので、目立たない箇所に塗布して様子を見てみるなどしてお肌に合うかを確かめてから使用しましょう。
防腐剤のメリット
防腐剤のメリットはその名の通り製品が腐らない(傷まない)ことです。
仮に製品に防腐剤が入っていないと、化粧品はすぐに腐ってしまいます。
化粧品は主に水分でできていますよね。この水でさえ、放っておけば腐ります。つまり化粧品にとって防腐剤は、品質の維持には欠かせない大切な存在なのです。
仮にパラベンフリーと記載してある商品にしても、腐らない工夫として別の防腐剤や天然系の防腐成分が入っていることが多くあります。
防腐剤は少ないに越したことはありませんが、全くないというのもまた心配なものなのです。
パラベン以外の防腐剤
防腐剤にはパラベン以外にも様々な種類があります。主な防腐剤を以下にご紹介しましょう。
フェノキシエタノール
フェノキシエタノールは「エタノール」という名称なのでアルコールが含まれているのでは?と思われがちですが、お酒などの成分に含まれるあのアルコールとは全く別の成分です。
主に注射などの医薬品に用いられ、毒性や刺激が少なく安全性の高い防腐剤として知られています。
緑茶の「玉露」などにも含まれることが確認された自然界に存在する抗菌成分でもあり、パラベンに次いで有名な防腐剤です。
安息香酸ナトリウム
安息香酸ナトリウムは、酸性域で抗菌性を示し、アルカリ性環境下では不活性であることから、シャンプーなど洗浄系の製品で使用される防腐剤です。食品にも用いられるほど安全性が高い防腐剤として知られています。
イソプロピルメチルフェノール
イソプロピルメチルフェノールは、口腔ケア剤などにも使用される幅広い抗菌活性を示す防腐剤です。ニキビの原因であるアクネ菌にも有効な抑制効果を示すため、医薬部外品としても登録されています。
上記の解説を見ても分かる通り、防腐剤にはカビに対して有効なものもあれば、その他の菌類に対して有効なものもあり、成分によって強さも性質も異なることがわかります。
大切なのは防腐剤が含まれているかいないかではなく、化粧品の品質が保たれるかどうかです。
安易に「防腐剤は良くないもの!」と決めるのではなく、お肌に合うかどうかをテストしたうえで、用法・容量を守って使用することが大切です。
スキンケア用品を使用するうえで大切なこと
- 使用前には手を洗う
- クリームなどを取る際はスパチュラを使用する
- フタを開けっ放しにしない
- 用法・用量や使用期間を守る
- 高温多湿の場所や直射日光の当たる場所などには保存しない(保存方法を守る)
ここまでお読みいただいた方にはお分かりいただけるかと思いますが、スキンケア用品は意外とデリケートなものです。温度や湿度、直射日光の有無などによっては雑菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。可能な限り、清潔な暗所で保存することをおすすめします。
アスコルビン酸(ビタミンC)系の美容液などをご使用されたことのある方はご存じかもしれませんが、美容液や化粧水によっては冷蔵保管がおすすめな場合があります。しかし、ほとんどのスキンケア用品は常温である20~23度での保存を目安に製造されているため、パッケージに記載されている保存方法を確認してみましょう。
使用する際もなるべく清潔な手で使用することが大切です。クリームを取る際はスパチュラなどを使用するようにしましょう。
大容量の化粧水なども販売されていますが、基本的には1~3ヶ月で使い切り、新しいものを使用することが推奨されます。
防腐剤はお肌に大切な常在菌まで殺してしまう?
防腐剤に関しては様々な見解があります。一部には防腐剤がお肌に必要な常在菌まで抑制してしまうため使用しないほうが良いと言った意見もあり、それを否定することはできません。
確かに、お肌の上は完全な無菌状態というわけではなく、清潔なお肌の上でも常在菌と言われる「(増えすぎない限り)お肌に悪影響を与えない菌」が存在しています。
これらの常在菌に対しても、防腐剤がある程度抑制効果を発揮することは事実です。しかし、これまでもご説明してきた通り、パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は安全性が確認されており、多くの方々にとっては(化粧品を変質させないという目的では)便利なものと言うこともできます。
大切なのは、成分が使用される目的を理解したうえで、使う方がご自身のお肌に合うかどうかをご自身で確認されることです。アレルギー反応などを確認したうえで、納得のいく成分を選びましょう。
空気に触れない!劣化しないボトルや製法のスキンケア用品
ここまでお読みいただけた方には、化粧品にとって防腐剤がいかに大切なものかがお分かりいただけたかと思います。しかし防腐剤を極力使用することなく、スキンケア用品が作れたら…。
実はそんな、特別なこだわりを持ったスキンケア用品もあります。
エアレスボトル
空気に触れることなく成分を保存できる真空タイプのボトルがエアレスボトルです。
成分が酸化しないため、変質を防いで成分を長持ちさせることができます。
ポンプタイプや、バックタイプのものなど様々な種類があります。
ガラス瓶
ガラスボトルは非常に気密性が高く、空気を通さないため内部の成分が化学反応を起こしにくいという利点があります。コストはかかりますが、そのぶん非常に高い安定性で化粧品自体の品質を保ちます。
一方で化粧品の容器としてより身近なプラスチック素材は、化学反応を起こしやすい素材です。そのため、長期間保存すればするほど、化粧品が劣化しやすくなってしまいます。
次にご紹介するCOCOROオールインワンも、ガラスボトルを採用した品質の安定性が高いスキンケア製品。
化粧液をオイル成分と美容成分の2層式にすることによって、美容成分の酸化を防ぐ、全く新しい製品です。オイル層がセラム層をぴったりと保護することで、美容成分が空気に触れることなく保存することができます。
2層式だから空気に触れずいつも新鮮!オールインワン美容液
COCOROオールインワン(旧名称:COCORO化粧美容乳液)は、美容成分層をオイル層がしっかりと空気から守る2層式のオールインワン化粧品。1本で化粧水・美容液・乳液の3役を叶えました。使う際にシャッフルすることで、新鮮な美容エッセンス成分がオイル層と混ぜ合わさって抽出されます。
実はこのオイル層と美容成分層の2つを混ぜ合わせた状態で保つには、界面活性剤や乳化剤の配合が欠かせません。しかし、防腐剤と同じく、界面活性剤や乳化剤もまた添加物です。お客様に長く愛用していただくため、このような添加物をなるべく減らしたい。そんな思いから、この2層式の製品開発にたどり着きました。
毎日作りたての化粧液を楽しめる、そんな新鮮で栄養たっぷりのスキンケア製品がこのCOCOROオールインワン。
エイジングケアや保湿、美白が気になる女性におすすめのオールインワンです。
女性だけでなくメンズコスメとしてもおすすめしています。
まとめ:防腐剤の役割を知って、賢く付き合いましょう
いかがでしたでしょうか。防腐剤は菌の増殖を抑制する性質がある一方、化粧品にとってはなくてはならない大切な成分でもあることがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、添加物は少ないほうがいいですよね。しかし、もっとも大切なことは、お肌にとって安心・安全で美容価値の高い成分を与えることのはず。そのために、各成分の役割を理解したうえで、賢く付き合っていくことが重要です。
ご自身のお肌に合うものを、納得したうえで選ぶようにしてくださいね。