女性ホルモンが減ると免疫力が下がるのでしょうか?
生理前になると、体調が今ひとつスッキリしません。女性ホルモンと関係がありますか?免疫力が下がっているのでしょうか?という質問をいただきました。
生理前、どのような症状が現れますか。
なんだか体がだるいと感じたり、軽い風邪症状が出たりします。
そうなんですね。
おっしゃる通り、女性ホルモンの分泌量は免疫力に影響しています。一般的に生理前は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減り、プロゲステロンの分泌が活発となり、体調や精神状態に不調を感じやすくなるんです。PMS(月経前症候群)の症状でもあります。
なぜプロゲステロンの分泌が活発になると、免疫が下がるのでしょうか。
プロゲステロンの働きにより、子宮は妊娠の準備に入ります。その際に多くのエネルギーや栄養素が消費され、体内の栄養素が不足しやすくなるため、普段よりも免疫力が低下しやすい状態になると言われています。
プロゲステロンの分泌が増えるのは、どうしようもないですよね?
はい。これは女性の体の摂理なので仕方ないですが、生理後にはエストロゲンの分泌量が増え、免疫力が上がるといわれていますので大丈夫です。
免疫力が下がる生理前は無理をしないで、大事な予定やデートなどは、アクティブに過ごすことができる生理後にするなど、サイクルを意識して生活をすると、免疫力の低下に惑わされず穏やかに過ごせるかもしれませんね。
つい、まんべんなく元気に過ごすにはどうしたらいいかと考えてしまうのですが、体のサイクルに合わせて、生活を変えることが必要なんですね。
きっとアクティブな方なんですね。ただ、「したいことを我慢しなきゃ」ではなく、この時期は無理をせず自分自身を労わってあげてください。生活にメリハリや余裕が生まれると思いますよ。
免疫力が下がっているときは感染症にもかかりやすくなるのでお気をつけください。