イライラするのは更年期が関係していますか?
45歳あたりからちょっとしたことでイライラするようになりました。
年齢を重ねてきて性格がかわってきたので更年期が関係しているのではないかと考えています。
更年期になると、急にカーっとなって怒りが爆発するようになったり、イライラが止まらなくなったりという方は多くいらっしゃいますね。
これはホルモンバランスが崩れてくることが原因です。
更年期は卵巣機能の低下が始まっていて、女性ホルモンが規則的に分泌されなくなるので、ホルモンバランスが崩れて心や体に変調を感じるようになります。心と体のコントロールがうまくいかなくなり、精神的に不安定になってしまうんですね。
女性は元々メンタルな立ち直りに時間がかかり、その上女性ホルモンの分泌が下がってくると、心の安定をはかるセロトニンがますます分泌されず精神的に不安定な状態となります。
ホルモンバランスが崩れてきているからなのですね。
自分で自分の常態がおかしいと思うほどイライラして怒り出すこともあり、このままこれが続くのかと思うと怖いです。
「カーっとなって周りの人に当たり散らしてしまうんです」「感情の変化が激しいんです」など、同じように悩まれているお客様のお声をたびたびいただきます。
もともとの性格が関係している場合もございますが、やはり更年期になってからですと女性ホルモン量の減少によるところが大きいですね。
更年期のさまざまな症状は、女性ホルモンの減少が大きいですが、「まじめ」「完璧主義」「神経質」などの性格タイプの女性は更年期の症状がひどくなることもあります。更年期世代は、子どもの巣立ちや親の介護などの環境的ストレスもあり、これらも症状をひどくする原因となることがあります。
「ま、いいか~」と楽天的に考えてみたり、問題を抱え込まずに周りの人に協力してもらえるようにできると、辛い症状も少し穏やかに変わっていくかもしれませんね。
イライラがエスカレートしてトラブルが絶えない、興奮が続いて自分を見失うなど、自分でもどうにもできない場合には、婦人科で相談してみてくださいね。
カウンセリングに加えて、ピルやホルモン補充療法、漢方薬処方などでイライラを解消していきます。
イライラを和らげるアイテム
低用量ピル
低用量ピルはホルモンの常態を安定させるので、精神的にも安定し、気持ちが明るく優しくなれますよ。ホルモンの浮き沈みは、精神的にも不安定になりますし、不安感も増します。低用量ピルで浮き沈みを少なくすることで、精神的安定につながっていきますよ。
ハーブ
セントジョーンズワート、イランイラン、カモミール、ラベンダー、ローズ、ジンジャーなどのハーブは、気持ちを明るく穏やかにするといわれています。
ほかにも日光を浴びるだけでも精神的に上向きになれます。簡単で取り入れやすいですね。
自然は心と体を穏やかにしてくれます。植物や動物のお世話をしたり、買い物やエステ、ネイルなど自分を喜ばす小さな楽しみも取り入れてみてくださいね。
自分と上手に付き合う工夫をして、穏やかに過ごせるといいですね。
(参考:プレ更年期から始めよう/対馬ルリ子著)
(参考:続だって更年期なんだもーん/善方裕美著)