どうして妻(彼女)は不安定でイライラしているの?PMSや更年期の接し方、男性に知ってほしい、女性の心と体のサイクル
今回は、38歳の男性からのご相談です。
「妻が生理前になると、急に怒ったりイライラしてあたってきます。かと思えば、だるそうにソファーに横たわっている日が続いたり…。
辛そうなときはどうにかしてあげたいのですが、正直、日々の変化に戸惑うばかりです。」
とのこと。
それでは、男性にもぜひ知っていただきたい、女性の毎月の心や体の変化について、詳しくお話していきますね。

女性の心身の変化に戸惑っていませんか?

「昨日まで元気だったのに、今日は体調が悪そうだな…」
「突然泣き出して、どうしたらいいのかわからない…」
「なんでこんな些細なことで怒ってるんだろう?」
パートナーや友達、職場の同僚など、あなたの周りにいる女性の普段とは異なる言動や体調の変化に、戸惑った経験はありませんか?
そんな時「どうしてほしいんだろう?」、「どう対応すればいいのかわからない…」と、悩む男性が多いようです。
どうして急に怒ったり泣いたりするの?
女性の心と体はとてもデリケート。それは、常に女性ホルモンのバランスに影響を受けているからです。
この女性ホルモンのバランスの変化にはサイクルがあり、そのサイクルの中で絶えず変化を繰り返しています。そしてこのサイクルの変化によって、心身にも変化が訪れるのです。
急に泣いてしまったり、普段よりも攻撃的になってしまったり、頑張りたいのに無気力になってしまう…といった、どうすることもできない心や体の変化に、実は彼女自身が傷つき悩んでいる場合も多くあります。
お互いを理解して、よりよい関係を築いていくためにも、まずは女性ホルモンのサイクルと変化について知識を深めましょう。
女性ホルモンのサイクルと心身の変化について
女性ホルモンのバランスは、どんなサイクルでどんな変化が起こるのでしょうか?具体的にどんな変化が起こっているのか見てみましょう。

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
エストロゲンは、心の安定やお肌の状態をよりよく保つなど、女性の心身を安定に導く働きがあります。
プロゲステロンは、妊娠の準備や妊娠を維持するために働くホルモンですが、同時にイライラや気分の落ち込み、眠気や過剰な食欲など、心身が不安定になる働きもあるのです。
このサイクルには個人差があり、また、その時の体調や年齢などによっても変わってきますが、おおよそ28日周期で繰り返しています。
生理(月経)が始まると約1週間ほどで終わり、生理が終わってから約1週間ほどで、排卵日がやってきます。
排卵日前の女性は、エストロゲンの影響により、精神的にも安定しています。
排卵日後の女性は、プロゲステロンの影響により、身体的にも精神的にも不調があらわれやすくなります。そのため、前日までは元気そうだったのに、翌日には理由もなく不機嫌になるなど、普段と様子が違うように感じられるということが起こりやすくなります。
女性ホルモンによる心身の不調には個人差があり、また、不調のあらわれ方もさまざまです。中には、こういった不調を感じたことがないという女性もいます。
ですが、このサイクルの中で、1ヶ月のうちの半分以上を、何かしらの不調を抱えながら生活している女性がいるということを、知っておいていただけると心強く思います。

生理前の不調-PMS(月経前症候群)
生理が始まる前の2~10日間ほどに、心や体の不調を感じている女性が多くいます。この生理前にあらわれる不調を、PMS(月経前症候群:Premenstrual Syndrome)といいます。このPMS(月経前症候群)の不調は、排卵のある女性であれば誰にでも起こりえる不調で、実に女性の約80%が経験しているといわれています。
PMSの症状の主なものとしてはイライラする、気分が沈む、強い睡魔に襲われる、食欲が増える…などが挙げられますが、その症状の種類は報告されているだけでも約150種類にも及ぶといわれています。
これらの不調は生理の前に起こり、生理が始まると治まることがほとんどですが、
症状のあらわれ方には個人差が大きく、症状がそれほど気にならないという人もいれば、 心身のバランスが大きく崩れて不調がひどくなり、日常生活に支障が出てしまう人もいます。
生理中の不調
生理中の不調には個人差はありますが、下腹部や腰に強い痛みが起こる生理痛や、頭痛、吐き気やめまいなど不調があります。これらの不調は、日常生活がままならない状態になることも珍しくありません。
症状がつらく寝込んでしまう、仕事に行けない、家事がこなせない…といった状況を、毎月のように繰り返していることに、彼女自身が傷つき深く悩んでいる場合も考えられます。
更年期・プレ更年期の不調
女性は年齢を重ねるにつれて、女性ホルモンの分泌量が減少し、やがて閉経を迎えます。これは女性の体にとっては、ごく自然な変化です。
個人差はありますが、40代後半~50代ごろまでの閉経をはさむ前後10年を更年期と呼び、女性ホルモンの減少とともに、さまざまな不調が現れるようになります。
また、30代後半~40代半ばにかけて、ホルモンバランスがゆるやかに崩れはじめる際の不調をプレ更年期と呼びます。
この更年期の不調の代表的なものとして、ホットフラッシュが挙げられます。ホットフラッシュとは、突然、顔や上半身に大量の汗をかく症状で、数分程度でおさまることがほとんどですが、1日に何度も繰り返し症状が現れることがあります。
これは、女性ホルモンの減少に伴う自律神経の乱れが原因のため、その日の気温などは関係がありません。寒い日であっても、吹き出すように汗が出ることが特徴です。
このホットフラッシュの他にも、倦怠感や気分の落ち込み、イライラ、動悸、めまい、頭痛、不眠など、症状のあらわれ方には個人差がありますが、更年期を迎える女性のほとんどが何らかの不快な症状を感じています。
ある日突然襲いかかる症状と、日常的に何となく感じる不調があるため、更年期世代の女性は、それらがいつ起こるのかわからないといった不安がつきまとうようになります。
仕事もプライベートも充実していて、子育ても一段落して、自分の時間を楽しもうと思っている矢先にでてくる更年期の症状に、ふさぎ込んだり精神的に落ち込んでしまう女性もいます。
つらいのは、気持ちに体がついていかないことや、気持ちそのものが落ち込みがちになること。そしてその不調をなかなか周りに理解してもらえないことです。
なかには、そんな自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
女性特有のつらさに、あなたができること
生理前や生理中、または更年期に、一番近くにいて気兼ねのないパートナーに、不安定な状態の自分をぶつけてしまい、あとで後悔してしまう。そんな女性の声もたくさん耳にします。
男性も、こうした女性の変化を目の当たりにし、どう受け止めていいのか分からず、困っている方もいるのではないでしょうか。
大切なパートナーが、ちょっとつらそうだなと感じるとき、少しイライラしているなと感じるとき、感情の起伏が激しいなと感じるとき…あなたはどうしますか?
そう感じたときは、優しい言葉をかけてあげてください。そして、話を聞いてあげてくださいね。
ときには、感情が高ぶって泣いてしまうことだってあるかもしれません。そんなときは抱きしめてあげてくださいね。
女性はそれだけで、心が落ち着いたり、つらくても前向きになれたりするものなのです。
女性は、生理の期間や、また更年期に感情の起伏が激しくなったり、イライラしてしまっていることを自分でわかっていても抑えられないことがあります。
男性が、その状態が女性のホルモンバランスの変化によるものだということを理解すると、お互いに安心して過ごせるのではないでしょうか。
女性特有の体と心のサイクルを理解して、周りの女性や、大切な人と心地よく過ごしていけたら素敵ですね。
【アンケート】どう接してもらいたい?女性の本音を聞いてみました
質問:PMSや生理中、更年期の症状で辛いとき、男性にどのように接してもらうと、楽になりますか?
■優しい言葉が落ち着く(30歳・女性)
精神的にも肉体的にもきつい時期なので、優しい言葉をかけてもらえるだけで、心が落ち着きます。

■さりげない優しさがうれしい(49歳・主婦)
「きつかったら、休んでていいよ。僕が台所を片付けとくから」って、さりげなく家事をしてくれたり、労ってくれると、ありがたいなーって思います。

■横に寄り添って(43歳・主婦)
不安な気持ちのとき、手を握ってくれたり、背中をさすってもらうと、次第に落ち着きました。
後から考えても、嬉しかったなって。

■大丈夫の一言で
辛いのを我慢しているとき、それに気づいて「大丈夫?何かあったの?」と心配してくれるだけで、気持ちが落ち着きます。(32歳・OL)
■気分転換するとハッピー
生理前は自分でもイライラする原因が不明。そんな時は映画を見たり、美味しいものを食べたりするとイライラが軽減します。(26歳・女性)
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。この記事を読んでいただいて本当に嬉しいです。
世の中の男性が、女性のPMSや更年期の時期のリズムやバランス気づいて、そっと優しくしていただけたら・・・それだけで女性はほっとして過ごせるものです。
この記事に辿り着いたあなたは、大切なパートナを想っている本当に素敵な男性だと思います。
そんな優しい男性がもっともっと増えて、しあわせの波動がおこり、世の中が良くなっていけば、この上ない幸せです。
大げさなことをしてほしいのではなく、そっと優しくしてもらえるだけで、安心して過ごせるようです。
男性の皆さま、よろしくお願いします。

大切な人をサポートしたい、あなたのその思いに…
今、こちらの記事を読まれているあなたは、もしかすると大切な人が辛い症状で苦しんでいるのをそばで見守ることしかできず、なにかサポートできる方法はないかと考えていらっしゃるのではないでしょうか。
女性のバランスのことを考えた専用のサプリメントがあるのをご存知ですか。
そっと癒してあげるのはいかがでしょうか。

「私の辛い状況を理解してくれているんだな」ときっと女性もうれしくなるはずです。
お喜びの声もたくさんいただいておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。